第14走者｜ザ･たっち

ザ・たっち
兄・たくや（左）と弟・かずや（右）のリアルな双子のお笑いコンビ。
双子である事を使ったコントやモノマネでお茶の間の人気者になり、
「ちょっと！ちょっと、ちょっと！！」と2人で揃えていうギャグが有名。
日本テレビ系「PON！」レギュラー出演、地デジ元気サポーターなど、
TV・ラジオ等の各メディアで活躍中。9/10には初のトークライブを東京・阿佐ヶ谷ロフトAで開催。公式BLOG： http://ameblo.jp/the-touch/

どーも！ザ・たっちです。
仕事で全国いろいろな所に行く機会がある僕ら！中でも徳島は思い出がある町。
最初に行ったのは、５年ほど前、番組の生中継を鳴門の渦潮から船に乗ってやる事になりました。
しかし、その日は強風のため、海は大荒れ。漁港組合に船を出してもらう予定が、
「こんな日に船を出せるわけないだろ」と、まさかの展開。

しかし、ここまで来てあきらめるわけにはいかない！！何とか別の方法を考えていた、その時救いの手が！！ここまで僕らを運んでくれたタクシーの運転手さん(萩本欽一さん似)が、「俺の知り合いの漁師に頼んでみようか？」と電話をしてくれたのだ。
すると、その漁師さんが快くＯＫしてくれたのだ。急いで、その漁師さんがいる漁港へと向かうと、用意されていたのは、先程の漁港組合の船の半分も無い小さな釣り舟。
本当に大丈夫なのか？僕らと番組ディレクターの3人の不安をよそに、舟は出発！！

聞いていた通り海は大荒れ。現場に向かうなか、漁師さんに聞いてみた、「渦潮の上まで行けるのか？」と、すると漁師さんは、「渦潮の上？何言ってんだよ、渦潮の流れにのった時点で、引きずり込まれて、おしまいだよ！！」

青ざめる僕ら、仕方なく、流れにのらないギリギリの所でとまってもらう。しかし現場の恐怖をしらない、スタジオのスタッフからは、舟と渦潮を一緒に撮りたいから、「もっと近寄れ」との指示が、漁師さんからは、「これ以上は無理だ！」との拒否が、「もっと寄れ」「これ以上無理だ」完全に板挟みで両方から怒られる僕らとディレクター。現場とスタジオでの、命を賭けた駆け引きをしていた次の瞬間！

ギギー！！何かに引っ張っられる様に回転する船体。僕らは聞き逃さなかった、「あっまずい！！」と言う漁師さんの一言。鳴門の海を知りつくした、百戦錬磨の漁師さんが、まずいと言ったんですよ！！こんな恐怖ないでしょ！？慌ててエンジン前回で、脱出を試みる漁師さん。突然の急発進で、派手に転ぶ僕ら。少し膝を擦りむいたが、命からがら脱出成功。

危機的状況で興奮していた現場ディレクターが、スタジオスタッフに向けて一言「そっちには分からないでしょうけど、渦潮は現場にあるんだ！！」と某刑事ドラマのような名言が飛び出しました。それでスタジオスタッフも分かってくれたみたいで、ギリギリの安全な所で中継出来ました。かなりの恐怖体験でしたが、タクシー運転手さん、漁師さんという、徳島県民の優しさに助けられた中継でした。今となっては、ちょっと！ちょっと、ちょっと！！だけいい思い出です。