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1971年6月14日生まれ、東京都出身。19歳の時に渡米。マンハッタンに4年間在住。
一人コントによる人間観察ネタ、ものまね、ダンスなど様々なジャンルを極めている。
09年に処女小説「それでも花は咲いていく」を執筆。11年5月7日原作・脚本・監督、
映画「それでも花は咲いていく」がテアトル新宿・キネカ大森にて全国順次ロードショー予定。
僕はうれしい事にモノマネの営業が忙しい時に本当にたくさんの所に行かせて頂きまして行った事がない県がなくなりました。全県制覇です。
日本は縦に細く長く、気候や文化が異なる面白い国ですね。
日本には四季があり、訪れる時期によってその土地の見え方も全く違っているので本当に飽きることのない国ですね。
そんな「日本大好き」の芸人、前田健の地方の思い出と言えばロケで行った福島県美里町です。4月だったと思います。旅番組のロケで満開の桜を見に行き、春のおいしい食材を探すという企画で訪れた時の事です。
「会津張り子」と呼ばれる和紙で出来た民芸品を作るお家にお邪魔しました。
赤べこやダルマといった良く知る人形の他にも雛人形やお面など、どれもほのぼのとした温かみのある質感のものばかりでした。
江戸時代からある木形に薄い和紙を糊に浸して張り、渇かしてからはがし、色を塗り、ニスを塗って作っているのですが、機械では作れないなんとも言えない風合いの笑顔の人形達が、お家の棚に所狭しと並んでいました。
思い出に残っているのは何と言ってもそこのおばあちゃんです。伺った当時89歳だったと記憶しています。
縁側で黙々と和紙を木形に張り付けているんですが、本当にニコニコ楽しそうで、突然お邪魔した僕らにも温かく接して下さいました。
何と言うかおとぎ話に出てくるような屈託のない笑顔の、都会のギスギスした角ばった気持ちの自分が恥ずかしくなるような、そんなおばあちゃんでした。
そしてどことなく亡くなった僕のおばあちゃんにも似ていました。
明るい午後の日射しが障子の桟にかたどられ、七輪で焼かれた炭の温かさと糊の匂いが今でも忘れられません。
縁側の向こうには庭が広がり、梅の花と桜が丁度満開になり、「これが日本の春だなぁ」としみじみ思ったものです。
その民芸工房でおみやげに頂いたひょっとこのお面は今でも自宅の棚に僕におどけてみせてくれます。
次にお出ましするのは我が事務所の兄貴的存在、「原口あきまさ」さんです。
彼もロケや営業などで日本全国旅してると思いますよ!
最近はきれいな奥さんと結婚し、可愛い赤ちゃんも生まれたばかりで幸せいっぱいなので 楽しい話、期待してください!