一雫ライオン(ひとしずく・らいおん)
1973年7月12日生まれ。東京都出身。俳優としての活動を経て、演劇ユニット「東京深夜舞台」を結成後、脚本家に転身。2017年『ダー・天使』(集英社文庫)で小説家デビュー。今後も数々の小説の出版を控えている。脚本家としては、映画『TAP完全なる飼育』『ホテルコパン』『サブイボマスク』などの脚本を担当。最新作『パラレルワールド・ラブストーリー』(原作:東野圭吾、監督:森義隆、出演:玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太)が2019年公開予定。
記録的に暑かった今年の夏もようやく過ぎ、風のにおいにも金木犀(きんもくせい)の香りがまじる秋の季節がやってきました。
秋と言えば「読書の秋!芸術の秋!」ということで、今回は秋の夜長にぴったりな本、映画、そして音楽を、それぞれの世界に精通するプロの方に、本誌読者の為にセレクトしてご紹介いただきました!!是非、秋の夜長に至福のひと時をお楽しみください♪
1973年7月12日生まれ。東京都出身。俳優としての活動を経て、演劇ユニット「東京深夜舞台」を結成後、脚本家に転身。2017年『ダー・天使』(集英社文庫)で小説家デビュー。今後も数々の小説の出版を控えている。脚本家としては、映画『TAP完全なる飼育』『ホテルコパン』『サブイボマスク』などの脚本を担当。最新作『パラレルワールド・ラブストーリー』(原作:東野圭吾、監督:森義隆、出演:玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太)が2019年公開予定。
あらすじ
東京オリンピックを数年後に控えた、暑い夏。古い団地の一室で、多数の遺体が発見された。腐乱した遺体の中に自分の愛人を見つけた刑事は、彼女と自分の繋がりを隠すため、遺留品を持ち出す。2つめの犯行現場で目撃された犯人は、肌の異様に白い若い男。やがて世間から「スノーマン」と呼ばれる彼は、謎めいた美しさから話題を集めていくが――。人々を恐怖と熱狂に陥れる、白く美しい連続殺人鬼。哀しげな瞳をした彼をめぐる物語の結末は――真相を知ったとき、全ての意味が、裏返る――。この上なく残虐で、哀しいサスペンス。
わたしはこの本を偶然古本屋さんで手に取って。そのおかげで今小説を書けているな、と思う名作です。破天荒で酒呑みで、おおいに周りの人間に迷惑をかけながら生きていく人間が主人公ですが、読後のあと、しずかに心が温かくなる。主人公の生き様そのままに、早くして亡くなられた中島らもさんですが、わたしが天国に行くときは、持っていきたい一冊。ラスト一行の台詞が、すべての人々の人生に送る讃歌のようにも聞こえる大傑作。
映画化もされた名作ですが、ほんとうに泣けます。表題の鉄道員をふくめて、すべて短編なのもお勧め。それぞれの短編が、「社会とうまくいかない人間」や「家族との問題や寂しさ」を抱えた登場人物が主人公なので、どこか自分と重なることもあるかと。
言わずもがな。知ってるよ、という方がほとんどでしょうが、もし読まれていなかったら、断然お勧めです。わたしは、涙でぐちゃぐちゃになりました。「おふくろ」「お母さん」「親父」「お父さん」誰もがいる存在。その数だけ形があると思いますが、至極の一冊。
この作品は、昨年出版されたわたくしのデビュー小説ですが、臆せず載せます(笑)。幼い娘を通り魔から守るために死んだ父親が、天国へ行き、十七歳の神様と出逢い、娘と妻を見守るため、天使になって地上に戻る話。号泣必至。ぜひ、読んでください(笑)
この作品はドイツ映画になりますが、ラストシーンが最高。若くして病気になった男二人が、病院で酒を呑み、泥酔したまま車に乗ると――まさに笑って泣けます。
これは映画ではなく連続ドラマですが、入れさせて頂きたいです。WOW WOWで制作されたドラマなのですが、DVDやレンタルでも観れるので、まあ……いい。ストーリーも俳優さんも、とにかくすべてがいいです。大手ビールメーカーの社長である柴田恭兵さんが何者かに誘拐され、そこから社会を揺るがす事件になっていきます。会社を守ろうとする主人公も、誘拐し、様々な要求をする犯人たちも、それぞれに逃れられぬ苦悩があります。まさに一気観の一作。
これは凄いです。幼い双子の兄弟と、悪魔のように、「生き抜く術」を教えていく老婆のお話。タイトルに「日記」とあるだけ、すべての章が短く、日記として綴られています。天国へ持っていきたいもう一冊。
こちらは、わたくしの新刊です。自分でいうのもなんですが……ほんとうに読んでいただきたく。面白いです。ドキドキします。謎が解けると、哀しくもあります。人々を恐怖と熱狂に陥れる、白く美しい連続殺人鬼。哀しげな瞳をした彼をめぐる物語の結末は――。秋の夜長に、一気読みしていただければ。
好きなんです。たまらなく好き。韓国映画が押しあがるきっかけになった一本ではないでしょうか。韓国の雨で塗れた土、色のない建物。そのすべてが、この映画のミステリーに華をそえます。終わり方がまた……ああ、また観たいと思わせる傑作。
大好きな作家さん。「慟哭」もふくめ、数々のミステリー小説がありますが、ここはあえて、「失踪症候群」を。文章を読んでいるうちに、自然と映像が頭に浮かび、そのままラストページまで引き込まれまず。これはシリーズとして「誘拐症候群」「殺人症候群」と続きますので、気にいってしまえば、すべて読破!
監督はデヴィッド・フィンチャー。これはさすがハリウッド、と言いたくなる素晴らしきミステリー。構成もうまいんです……とにかく面白い。149分が瞬きしている間に終わります。
主演はニコラス・ケイジ。相手役はローラ・ダーン。ローラ・ダーンといえば、いまやジュラシックパークシリーズで、恐竜に出会うたびに叫んでいる女優さんですが、その叫び芸の原点はまちがいなくこの作品です(笑)。監督は鬼才、デビッド・リンチですから、摩訶不思議な世界へ誘ってくれます。ちなみに、ニコラス・ケイジさんの髪の毛がまだ多いときの作品。
フランス映画。監督がおなじ、パトリス・ルコントですので同列で。二作品とも共通するのが、まあ主人公の男がだらしない(笑)。だらしないというより、愛する女のことしか考えない生き方です。それが愛おしくもあり、切なくもある。「人は愛する者のためだけに生きればいいんじゃないか」と思わせてくれる傑作。フランス独特の、「愛の強さ」が観られるのも楽しいです。
東野圭吾さん原作。監督森義隆。出演は玉森裕太さん、吉岡里帆さん、染谷将太さん。来年公開の映画ですが、これは観てください(来年に)。切ない、切ない愛の物語です。ちなみに、わたくしが脚本をつとめております。だからなんだ、と言われても、書いております(笑)。ぜひ、劇場でごらんになってください。
ピクサー制作のアニメーション映画。わたしは四歳の娘と一緒に観ましたが、わたしが号泣し、娘がそれを見て笑っていました(笑)映画も本も、いつか親子が年老いたとき、それぞれに「あ、あれ観たね」「読んだね」なんて、思い出になるのもいいですよね。思い出。大事です(笑)。人生はなかなか大変ですから、時には思い出に浸って無理やり明日に進みましょう(笑)。良い映画です。
絵本です。いま大人の間でも絵本のよさが再評価されているようですが、この本は大好きです。シェル・シルヴァスタインという方が書かれているのですが、一本のりんごの木と、少年のお話。仲良しだったりんごの木と少年ですが、少年はおおきくなるたびに、「かいものがしてみたい。だからおかねがほしい」と頼んでみたりします。りんごの木は、自分の実を与え、やがて枝を与え――子供の成長と親の気持ちを、説教臭くなく描かれています。十九歳のとき、当時の彼女に「読んでみ」なんて渡された作品。ああ、センチメンタル。
心の師、町田康先生。「笑える」と言っていいものか、いや、笑えます。「外道の条件」とあるだけあり、登場人物が全員外道です。読み終わると、「ああ、いまの会社に勤めていてよかった」と、おおいに不満がある勤め先にも感謝したくなる秀作。町田康さん独特の文体のリズム、表現も、いったん好きになるとなかなか抜けられません。
これは小説ではないのですが、「もう東野圭吾さんの小説、ぜんぶ読んでるわ!」という方にも是非。東野圭吾さんの少年時代、育った町のことなど書かれているのですが、このユーモアが、またユーモアのなかに垣間見る黒い影が、東野圭吾さんという作家界の怪物の原点なのかな、と気づける本です。東野作品のエンタメ性にあふれるなかに隠された、社会へのまなざし、そんなことまで、感じる作品。
1981年公開の、フランス/西ドイツ合作の映画。アメリカのホラー映画のポゼッションとは違いますので、ご注意ください。これが、ニッチな作品です(笑)。「笑える映画」にいれてはいけない、なぜなら、ほとんどホラー、スリラー、わけのわからない世界観です。とにかくポイントは、主演のイザベル・アジャーニ。おそろしく美しい。華奢な体つき、小顔、アンニュイ感、とにかくこの女優さんが(公開当時)いちばん綺麗な女優さんではないか、と思う方です。実際、フランスのトップ女優さんを長年やられている方ですから。とにかく、画像をみていただきたい。ため息がもれるほど美しいです。日本人がわりと好きな、美しさというか。で、この映画。そのイザベル・アジャーニが、イカのお化け?妖怪?宇宙生物?みたいのに抱かれます。おもいきり、全裸の美しい体をさらしながら、イカのお化けみたいのに、むしろ彼女が抱きにいきます(笑)。作品は一貫して暗い、怪しげな温度を保ったまま進むのですが、とにかくイザベル・アジャーニがイカに抱かれる。「この作品に出演する彼女は、ただの美しい女ではない」女のたくましさ、美徳を感じてしまう、個人的に大好きな名作。
1993年のスペイン映画。これもわたくしの「ニッチ枠」です(笑)。ぜひ、ご紹介したく。ストーリーは……面倒なので観てください(笑)。妙な世界観やブラックな笑いがお好きな方、すこし周りの人間と社会生活がうまくいかない方などにお勧めです(笑)。いやー、変な映画。でも注目すべきは衣装がジャン=ポール・ゴルチエが担当していますので、かなり煌びやかで美しいです。25年前の流行といいますか、現代の落ち着いたファッションと真逆な「個性的とはなんぞや!?」と問われるような、ファッションも楽しめる映画。
東海テレビが制作した、至極のドキュメンタリー。暴力団対策法ができてからの「ヤクザ者」が、どのように生き、社会に触れているか――この映画は凄いです。「白か、黒か」と問われる現代。それでも「隙間」で生きたい人間、隙間でしか生きられない人間は存在します。
主婦と生活社さんから出版されているのですが、「百歳現役」と恐ろしいことをいう現代に(笑)、「こういう生き方もありますよ」と、優しく教えてもらえるような一冊。素敵な老夫婦の生き方、考え方が心にじわっとはいってきます。旦那さんは、もう天国へ。映像化もされ、樹木希林さんが、たいへんユーモアに溢れながら、このお婆さんとお喋りになってました。「生きる」ということは、それぞれの形がある。そんな樹木希林さんもお亡くなりになり。樹木希林さんのインタビューにあった、「上出来な人生でした」という言葉。そう言って、いつか目を閉じたいものです。
アダルトビデオに出演する女優さん(いまは、セクシー女優などとも呼びますが、なんだかな)に、著者の中村淳彦さんが聞き手となり、それぞれの人生を語ってもらう一冊。有名なアダルト女優さんから、陽もあびない女優さんにまで、数多くインタビューしています。赤裸々に話す人もいれば、赤裸々に見せかけてしか話せない人もいる。家族間に問題があった人もいれば、別になかった人もいる。でも、体をさらして金を稼ぐ。いい、悪いなんてことではなく、たくましさ、はかなさ、人間の力を読後に感じます。
スタンリー・キューブリックの阿呆みたいによく出来た名作。何回観ただろう? と思うほど、よく観ている気も。作家志望のジャック・ニコルソンが妻と幼い息子を連れ、冬山のホテルの管理人の仕事をはじめます。ホテルという建物に息づく怨念に、ジャックは惑わされ、やがて狂っていきます。ですがどうだろう、この主人公、たぶん元々狂いだしていた、いや、狂っていたと感じるスリラー。これはほんとうに名作です。スタンリー・キューブリックの色彩美がこれでもかと、ホテル内のセットに投影されています。映像の美しさを観ているだけでも、ホラーという事も忘れてしまいます。
現代のホラー映画の礎になった作品かもしれません。「若者たちが旅に出る。車のガソリンが切れる。ある家に迷い込む。そこに住む者は――」かなり激しい描写もあるので、苦手な方はお止めになってください(笑)。かなり振り切れた、頭が、なかなかアレな兄弟たちが、主人公たちが迷い込む家に住んでおります。どう追い詰められるかは、ぜひ映画で。終始恐ろしいですが、ラストシーンが……妙に美しいのです。オレンジ色の夕日が、サバイバルな終焉に色をそえます。ぜひ、おひとりでもカップルでもご夫婦でも、「キャー!」と。
秋。少し寒くなってなってきて、温かな食べ物、鍋やおでん、熱燗、焼酎のお湯割り……身も心も温めてくれる温かいお酒が恋しくなってくる季節。音楽もそう。身も心も温めてくれる、グッドメロディが聴きたくなる。でもあまりに哀しいバラードは、淋しさが募って涙してしまうかもしれない。秋はどこか淋しい季節でもある。ここでは、秋の夜長におすすめの、ポップだけど、ほどよく切なさを湛えた新旧の名盤5枚を紹介。部屋で一人で聴いても、車の中で誰かと聴いても、温かな気持ちになること間違いなし。
音楽&エンタメエディター。オリコン入社後、雑誌&WEBサイト『ORICON STYLE』(オリスタ)編集長などを歴任し、音楽エンタメシーンの最前線に立つこと20余年。これまでの豊富な人脈を駆使して情報収集し、アーティスト・タレントの魅力や、シーンのヒット分析記事も多数執筆する一方、Yahoo!公式ライターとしても執筆中。https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakahisakatsu/
平成最後の年に、次世代を担うポップスターが登場した。ヒゲダンことOfficial髭男dismは島根県出身の4人組で、今年4月、メジャーデビュー・シングル「ノーダウト」が、いきなり月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』の主題歌に起用され、注目を集めた。“日本のブルーノ・マーズ”といわれている、ハイトーンでグルーヴィーなボーカル・藤原聡は、作詞・曲も手掛け、彼が作り出すブラックミュージックやJ-POPに影響を受けた“美メロ”は、ポップかつ切ない。『エスカパレード』は、一度聴くと耳から離れない名曲が詰まった1stアルバム。
今年デビュー20周年を迎えたaiko。最新アルバムは6月6日に発売した『湿った夏の始まり』。同じ6月発売の作品だが、『時の~』方はなぜか秋、冬に聴きたくなる。名曲「くちびる」を始め、ファンに人気の曲がずらり並んでいて、切なくて、温かく、そして楽しい作品。至近距離でaikoの“体温”を感じる事ができるはずだ。15周年、10枚目のオリジナルアルバムで、最高傑作と呼び声の高い一枚を作り上げ、改めてその才能、力を見せつけてくれた。
Nujabes(ヌジャベス)というアーティストを知っているだろうか。日本のトラックメーカー/DJで、彼が作り出すソウルやR&Bのジャジーな部分をピックアップした、ジャジーヒップホップというジャンルのトラックは、とにかく美しく、切ない。メロウで情緒豊かな音楽は、世界中で絶大な支持を集めている。残念ながら2010年に不慮の事故により、36歳で早逝してしまったが、追悼ライヴが毎年行われている。プロテニスプレイヤー錦織圭も彼のファンを公言し、愛するNujabesの音楽を集めたオムニバス盤がこの作品だ。『metaphorical music』(2003年)、『Modal Soul』(2005年)他数多くの名盤を残している。Luv(sic.)シリーズも必聴。
来年20周年を迎えるHYのセルカバーベストアルバム。これまであえてシングル盤はリリースせず、アルバムにこだわってきたHY。来るべき20周年はオリジナルアルバムを発表したいと、今年、ファン投票で選ばれた30曲で構成したベスト盤の発売に踏み切った。名曲揃いのその楽曲の中でも、幅広い層から支持を集めているのが「号泣ソング」としておなじみの「366日」だろう。この曲は2008年のアルバム『HeartY』に収録されていて、今回10年ぶりにセルフカバーされる。仲宗根泉の10年分の“声のストーリー”が映しだされている。
80年代に、ブルー・アイド・ソウルだけにとどまらず、ジャズ、ファンク、ボサノバ、ハウスetc…あらゆる音楽を取り入れ、進取な気性に富んだ作品作りで人気を集めたスタイル・カウンシルのラストアルバム。前半は「The Piano Painteigs」と題して、ピアノを中心としたアコースティックで、ストリングスが美しい楽曲、後半は「Confession Of A Pop-Group」と題し、エレクトリックな楽曲で構成した作品。5曲目の10分を越える、クラシック音楽の域にまで近づいたような大作「エデンの庭師(3つの組曲)」はもちろん、前半の美しく切ないストリングスアレンジと、ピアノの音色を聴くだけでも価値がある作品。
今号の特集に合わせ、編集部でもここ徳島が舞台となっている、お薦めの本と映画をご紹介します!作品に出てくるスポットを、みんなでこの秋、巡ってみるなんて楽しみ方もできますよ〜♪
今や、日本を代表する俳優へと成長した榮倉奈々さん&勝地涼さん、W主演の徳島を舞台にした青春映画。音楽を本誌でも監修を務めるCO-KEY、振り付けをKABAちゃん.が担当し、オール鳴門ロケで撮影された、まさに徳島県民なら物語だけでなく、撮影スポットを見つけるという楽しみもあるまさに県民必見の映画です!
この映画の為に改築され、今でも美馬市脇町に実在する「オデオン座」を舞台に、巨匠・山田洋次監督と、名優・西田敏行さんがタッグを組んだ、20年以上経った今でも感動できる人情ドラマです。あらためて観直し懐かしむも良し、当時は小さくてまだ未見の方は、この機会に是非、不朽の名作をご覧ください♪
あらすじ
徳島の美馬市の山深い集落に、家族6人、犬、猫、にわとり、ヤギと暮らしながら、自給自足の物々交換ライフを送る、廣川一家の日常を綴った1年間のものがたり。便利すぎる現代の暮らしのなかで見失ってしまった大切なことが、そこには存在した。
文章だけではイメージしにくい、ちょっと珍しい廣川一家の暮らしが、美しい写真によってわかりやすく解説されています。子供達や動物君たちの可愛いカット写真も見所です!!
この本では、現代の日本では意図して忘れさせられている大切なこと、便利の副作用、私たちがとても大切にしている自然との関係を訴えています。皆さんからは少しやりすぎで偏っているように思えるかもしれませんが、全てがありのままの私たちの日常です。これからの時代は、VS東京などと都会に対抗し同じように発展しようとするのではなく、目を向けるべきはこの故郷にある、幸いにも故郷にこそ残されている、豊かな自然だと私たちは信じています。この本がきっかけで、私たちが住む徳島の自然の素晴らしさを再認識して、皆さんにも少しずつでも自然を活かした生活を日常に取り入れてもらえたらと思います。そして、この美しい徳島の本当の魅力を、世界に一緒に発信していきましょう!!