現在、大ブレイク中の「ラーメン・つけ麺・僕イケメン!」でお馴染みの狩野英孝さん。今回は故郷・宮城の魅力から、彼の地元や、実家の神社にまつわる話まで、爆笑エピソード満載でお届け!!

みやぎ夢大使

CO-KEY(以下C): 今日はたっぷり狩野クンの故郷・宮城について聞かせてください!

狩野英孝(以下K): はい、ヨロシクお願いします!

C:
最近、テレビでもよく故郷・宮城ネタを話していますが、何でも「みやぎ夢大使」に選ばれたそうですね。
K:
そうなんです!これは、宮城出身の有名人が地元を応援・宣伝するためのポジションなんですけど、以前、同じ宮城で気仙沼出身の先輩・マギー審司さんに「ボクも宮城出身なんです!」って御挨拶したら、「じゃ、これあげるよ」って、「みやぎ夢大使」と書かれた名刺を渡されたんんですよ。それ以来、ボクも地元愛が強かったんで、メチャクチャなりたかった大使なんです!
C:
文字通り「夢の大使」ってわけですね(笑)
K:
ハイ(笑) でもそう簡単にはなれなくて、ちょいちょいTVにも出させてもらえるようになり、少しづつ名前も売れていったので、周りからも次はボクの名前があがってる、なんて年もあったんですけど・・・
C:
選ばれなかったんですか!?
K:
その年は、同じ宮城出身のサンドウィッチマンがM-1で優勝して「おー!同郷のM-1チャンピオンがでたよー!」ってメチャクチャ喜んでたら、彼らが任命されました(笑)
C:
セツナイーーー!(笑)
K:
あの時はホントに彼らを恨みましたからね(笑)
C:
あははは!そんな経緯を経てようやく大使になれたんですね。
K:
はい。翌年に無事選ばれました(笑)
C:
それでは、そんな待望だったみやぎ夢大使にお聞きしたいのですが、まず宮城の名物といえば?
K:
そうですね、何と言ってもやっぱり仙台の牛タンですかね。太助という名物発祥のお店がありまして、その店は焼くパフォーマンスもスゴイんです。食べてももちろん、見ても楽しめるんですよ。
C:
たしかに、ボクもその店食べに行った事ありますが楽しめました。では牛タンの他にはまだあまり知られていないオススメとかありますか?
K:
あります。結構知られてないんですけど、実は宮城・・・、カキ(牡蠣)が美味しいんです!
C:
へぇ~~。それは初めて聞きましたね。
K:
宮城のカキって他のものと比べて小ぶりなんですよ。それが食べやすいというか。観光スポットで日本三景の一つ、松島という所があるんですが、そこに新鮮なカキが安くて食べ放題のお店があって、そこで食べるカキはホントに美味しいです!
C:
なるほど~。なんか牛タン以外にも色々名物や観光スポットがあるんですね。
K:
そうなんです!仙台や牛タンだけで宮城を味わった気にならないでほしいんですよ。食べ物だと夏の定番、冷やし中華も発祥の地とされてるんですよ。
C:
あ、それ聞いた事ある!なんか噂では回転ずしも発祥の地とか言ってたような・・・
K:
へぇ~、それはボクも知らなかったですけど、「暴走族」の発祥の地とは聞いたことあります(笑)
C:
ある意味、スゲーーーー!(笑)

実家と夢

C:
狩野さんの地元は仙台から遠いんですか?
K:
結構遠いですね。車で1時間半くらいですね。
C:
それはどんなとこですか?
K:
合併してできた栗原市という所なのですが、もともと栗駒という地域がありまして、「駒」という字が入ってるように少し「馬」に関係している町なんですよ。
C:
「馬」!?というと?
K:
そこに毎年雪が積もる栗駒山という山があるのですが、その山の雪解けは必ず同じ様になるんですね。最初あそこの雪が溶けて、もう少し経つとこちら側が少し溶けてきて・・・といった具合なのですが、それで残った雪のシルエットが、馬が駆けている姿に見えるんですよ。
C:
へぇ~、それ見てみたい!
K:
ホントに美しいので是非見てもらいたいです。
C:
なんか素敵な故郷そうですけど、狩野クンはそこでどんな子供時代を過ごしたんですか?
K:
遊ぶ所には不自由しなかったですね~。実家が神社だったので、もう家がたまり場というか遊び場になっていました(笑)
C:
あ~、そうだ!実家がスゴイ有名な神社なんですよね?
K:
櫻田山神社といいまして、ボクが39代目です。・・・継げば、ですが(笑)
C:
39代目!スゴイですよね。なんか聞くところによると1500年続いているとか。
K:
そうなんですけど、生まれた時からこの環境なのでイマイチ凄さがわからないんです・・・。
C:
でも、そんな歴史ある神主さんの家だと、親は厳しかったんじゃないですか?
K:
厳しかったですね。なんか小さい時に文集とかで将来の夢とかを書くじゃないですか、野球選手とかって。それで親父によく怒られましたね。
C:
えっ!何で!?
K:
「神主って書け!」って(笑)
C:
キビシーーーー!!(笑)
K:
その植え付けられる感じが嫌で、バンドやって金髪にしたり、皆が夏期講習行ってる時に、一人旅に出たりとかして反抗しまくってましたね。
C:
一人旅ってのも相当ウケる反抗ですが・・・(笑) それからどうやって神主とは正反対の芸人に?
K:
いや、それには中2~高3くらいまで長い時間をかけての反抗を繰り返しまして、ようやく「好きにしろ~」ってなって、東京行きを許してもらったんですよ。
C:
でも、どんな理由で東京に行くと?
K:
その時は、俳優になりたいっていったんですよ。だから俳優の専門学校に行きたいって。これには実は裏がありまして、本当は芸人もやりたかったし、音楽もやりたかったんです。でもウチは本当に厳しかったんで、バラエティ番組を見るとスゴク怒られ、音楽も演歌以外は認めない感じだったんです。そんな中、唯一親父が好きだったのが大河ドラマだったんで・・・。
C:
ハイハイ(笑) それで一番許してもらえそうな俳優になりたいと!
K:
そうです。で、学校は俳優以外にお笑いとか音楽も学べるとこを選び、徐々にお笑いになっていったんですよ。
C:
でも、いつお笑いやってる事を告白したんですか?
K:
徐々にですね。最初は「一人芝居みたいなのやってるよ」って、ごまかしてました(笑) その内にやっと、NHKのオンエアバトル(お笑い番組)に出れるようになって。田舎の人間がテレビ出演、しかもそれが親父の大好きなNHKでしたから、そこからようやく親は応援してくれるようになりました。
C:
さすが、大河ドラマのNHK!!(笑)

故郷について

C:
では、売れてからの地元の反応はどうですか?
K:
最初は売れたことより、歴史ある神社の跡継ぎなのに、ほっぽり出して東京行ったまま帰ってこないので、神社をどうする気だって、非難されてました(苦笑)
C:
そっか~。しかも、地元では若いころ金髪になって反抗してたしね(笑)
K:
そうなんです(笑) で、狩野の息子は・・・みたいな感じで言われていたんですけど、ある時、テレビで実家の神社の話をしたら、神社の参拝客がスゴイ増えたんですよ。それで今まで栗原市・栗駒って全然マイナーだったのが、色んな番組で取り上げて頂いて、地元も盛り上がってくれて、遂に昨年、ウチの神社でフリーライブやったんですよ。そしたら最終的には5000人くらい集まって、ようやく皆さんに認めてもらえました(笑)
C:
5000人!スゴイですね!!
K:
もうその時は、ホント地元の方が色々と用意して手伝ってくれたんですよね。音響やらステージやら、駐車場の誘導やら、皆で手作り。おまけに、親戚のおじさんが司会してくれたんですけど、「今日は皆さん、ありがとうございます!今から登場します、ラーメン、つけメン、僕イケメン、の狩野英孝です!」って、出る前に全部言われちゃいました(笑)
C:
あらら、親戚のおじさん、張り切っちゃったんですね~(笑) では最後に、そんな温かい人達がいる故郷とは、狩野クンにとってどんな存在か聞かせてください。
K:
完全に、心の支えと言うか、あそこがなかったら今のボクはないですよね。地元にいた頃は「早く東京に行きたい!」ばっかりだったんですけど、今振り返ってみると、宮城にいなかったら「僕、イケメン」なんてキャラクターも生まれなかっただろうし、全てを作ってくれたのは宮城だなって思います。最近、「宮城が生んだ、狩野英孝!」って紹介を頂く時もあるんですけど、まさに合ってるなって思いますし、ホント嬉しいです。
C:
たしかに東京で生まれ育っていたら、あの都会のナルシストみたいなキャラなんかも生まれてなかったかもですね。
K:
そうですね。周りが田んぼと畑ばっかりの田舎が故郷だったからこそ、常に何か面白いものを見つけようとしてたし、それが今でも生きてると思います。
C:
今日は楽しい話ありがとうございました。
K:
こちらこそ、ありがとうございました!
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