今回のゲストは、現在モデルを中心に雑誌・テレビ等で大活躍中の愛知県出身、佐藤かよさん!
故郷・名古屋の話から、性同一性障害で苦しんだ幼少時代の話まで、あますとこなくお届け~♪

故郷について

CO-KEY(以下C): さて、本日は佐藤かよちゃんの故郷である愛知県や名古屋市の事を色々聞きたいのですが、まずは故郷の名物なんかを教えてくれますか?

佐藤かよさん(以下S): はい。ホント沢山あるんですけど、食べ物のだと、鳥の手羽先や、きしめん、天むす、ひつまぶしとかも有名ですし、私は味噌煮込み料理が大好きです!

C:
あ~、オレも八丁味噌を使った料理大好き!味噌煮込みうどんやおでん、ドテ煮、味噌かつとか、めっちゃ美味しいよね。
S:
そうなんです!最近は好きすぎて名古屋駅の改札出ただけでもう八丁味噌の香りがするような気がします(笑)
C:
ハハハッ!それは相当好きか相当の嗅覚だね(笑)では、他にオススメはある?
S:
それなら、あんかけパスタですね。
C:
あんかけパスタ!?それはどんな味なの?
S:
太麺のパスタに、トマト味ベースのあんかけソースがかかってて、野菜やソーセージなんかの具がたっぷり入った料理です。結構ボリュームがあるので男性にもオススメですよ。
C:
へ~、今度行ったら食べてみます!では、女性にオススメなのはある?
S:
それだと、あんこの入った小倉トーストや、コメダ珈琲店のシロノワールっていうパンケーキにソフトクリームが乗っている食べ物もあるんですけど、それも美味しいですね。
C:
じゃあ、かよちゃんが個人的に好きなのはある?
S:
はい。それだと私は、鬼饅頭って言うさつま芋が入った蒸しまんじゅうが大好きですね。すごくシンプルな和菓子なんですけど、小さいときからおばあちゃんが買ってきてくれて、いつも食べてました。
C:
思い出の味なんだね。
S:
そうなんです。最近は黒糖やキャラメル味の鬼饅頭も出てるんで女子にもオススメです。
C:
もう、なんか全部美味しそうだけど、最低でもあと5回ぐらいは愛知に行かないと食べきれないな~(笑)では、次に食べ物以外の観光スポットなんかを教えてくれる?
S:
それだと、やっぱり名古屋城ですね。お城の中に武将のプロフィールとか書いてあって・・・。
C:
なんか、ずいぶんざっくりした説明だね~(笑)
S:
アハハッ!いや、私にとっては名古屋城や、おばあちゃん家の近くにあった秀吉清正博物館と言うと、小さい頃鬼ごっことかして遊んだイメージしかなくて・・・(笑)
C:
確かにそりゃそうだ。地元の子供にとっては歴史的にどうとかっていうより、そんな場所は最高の遊び場だよね(笑)じゃあ、そんな子供でも楽しめる場所だとどんなのがある?
S:
日本モンキーパークって言うのが犬山市にあって、そこも小さい頃よく行ってました。最近ちょっとお客さんが減ってるらしいので頑張ってほしいなと思ってます(笑)
C:
ほう~。では、モンキーパークの魅力を読者に教えて下さい!
S:
そうですね。そこは猿の動物園だけでなく、遊園地も一緒になってて子供向けのが沢山あるので、また東山動物園とは違った感じなんで是非遊びに来てください!
C:
ん・・・、東山動物園!?それはどこにあるの?
S:
東京でいう上野動物園みたいな、コアラとかもいる名古屋で一番大きな動物園ですよ。
C:
エーーーッ!そんなのあるんだったら先にそっち教えてよ!!(笑)
S:
あ、そうでした~!!(笑)

モデル・佐藤かよになるまで

C:
では、次にかよちゃんの幼少時代の話を聞きたいんだけど・・・。読者の中には、かよちゃんが普通の女の子と思ってる人も多いと思うのですが、もともとは男の子として生まれ育ったんだよね。
S:
はい。でも、昔から普通にセーラームーンごっごとか女の子の遊びが大好きで、今モデルをやってる奈々緒とは幼馴染でよく一緒に遊んでました。
C:
奈々緒ちゃんとそんな昔から知ってるの!?
S:
はい、幼稚園の頃からの友達です。
C:
その時代からの友達が今同じ業界で活躍してるって凄いね!でも、当時は男の子として奈々緒ちゃんと友達だったんだよね?
S:
そうですね。でも、やっぱり一緒に遊んだりしてるとわかるみたいで、奈々緒のお母さんにも「はやく、女の子になっちゃなさいよ!」って言われてましたね(笑)
C:
じゃあ、かよちゃんのご家族や他の友達はどんな感じだったの?
S:
兄も私を弟としてというより妹みたいに接してくれましたし、周りの皆も私が人見知りしないタイプだったので、最初は不思議がる子もいましたけど、仲良くなるうちに自然に受け入れてくれてました。
C:
そっか~、その頃は習い事とか部活動は何かしてた?
S:
ピアノとブラスバンドですね。ブラスバンドではサックスとクラリネットをやってたんですけど、ウチの学校は全国大会に出る強豪校だったので、合宿や遠征もあって小学校時代は結構スパルタでやってましたね。でも、吹奏楽部は女の子が多くて、男女の線引きがあまりなかったのですごく楽しかったです。
C:
その当時はまだ今の仕事に興味はなかったの?
S:
当時はSPEEDが大好きで、そういう世界に憧れはありましたけど、それが夢というより、まずは普通の女の子として当たり前に生活したいって思いが強かったです。それでオシャレに興味を持ち出した中学一年の時、女の子らしい事がどうしてもしたくて、髪を染めたり、ピアスあけたり、徐々に校則のラインからはみ出しっちゃって、だんだん学校も行かなくなっちゃったんです・・・。
C:
ご両親は心配しなかった?
S:
してたと思います。でも、これはもう話してわかる事じゃないと思ってたし、悩んだ末、家出しちゃいました・・・。
C:
えーー!!それからどうやって生活したの?
S:
友達に助けてもらいつつ、今の「佐藤かよ」という名前で、女の子としてコンビニでバイトを始めました。
C:
バイト仲間には、もとは男の子って気づかれなかった?
S:
いや、昔からルックス的にも中性的だったので気づかれませんでした。
C:
じゃあ、何か困ったことはある?
S:
ありますね。働く事は好きだったし、何より女の子として働けるのが嬉しくて、バイトすると長く続くタイプだったんですけど、ある時にお給料が振込みしかダメになり、銀行口座が必要になって、「佐藤かよ」としては作れないので、性別がバレるのが嫌でバイトを辞めざるえなくなったんです。
C:
そっか~、見た目は女の子として生活できても、そういう壁があるんだね・・・。じゃあ、それでどうしたの?
S:
たまたま知り合いから「かよちゃんスタイル良いし、アパレルの仕事してみない!?」って誘ってもらったんです。アパレルは大好きだしやってみたかったんですけど、きっとお給料が銀行振込みだからって諦めてたんですけど、「かよちゃんだけ手渡しでいいよ」って言ってくれて。それで晴れて憧れのアパレル業界で働けることになったんです。
C:
お~、すごい理解してくれる人に出会えて良かったねぇ!
S:
はい。ただ、しばらくして本社の方から「君だけ給料手渡しとか特別扱いは出来ない」って言われて、すごく楽しかったから、色々とあがいたんですけど、やっぱり無理で・・・。それで仕方なくもう辞めますって話をした頃に、たまたま地元のファッション雑誌に載る機会があって、雑誌の方が「背も高いし、モデル興味ありません?」ってスカウトされたんです。
C:
へ~、それがモデルになるきっかけだったんだぁ。
S:
はい。それで実際やり始めたら楽しくて、地元のファッションショーとかにも出させてもらうようになったんです。それから、どうせやるなら東京に行って有名なモデルさんの中に入ってもやっていけるように頑張ろうって思って上京しました。
C:
なるほど。で、上京してからも性別を隠してモデルをやってたんだよね?
S:
はい。それで少しづつ雑誌や深夜のテレビに出れるようになりました。
C:
そんな一人の女の子モデルとしてようやく花が開こうとしてたのに、何でわざわざカミングアウトをしようと思ったの?
S:
やっぱりテレビの力は大きくて、事務所に「佐藤かよは男ですよ」ってメールが来たんです。
C:
それまでは事務所にも内緒だったんだ?
S:
はい。でも噂が広がって、遂に事務所の人にも恐る恐る「失礼なことだと思うんだけど・・・」って確認されて、私もその時点ではカミングアウトする気なんて無かったですし、「そんなわけないじゃないですか」って、ごまかしたんです。でも、証明書出せみたいなこと言われるんじゃないかと本当はドキドキしてたら、事務所の社長が「かよを信じるよ」って言ってくれて、「もし仮に、かよがそうだったとしても、それならそれなりの、かよの良さがあると思うし、別にどうだとも思わないよ」って言ってくれたんです。その言葉がすごく引っかかって、少しづつ考えが変わっていきました。
C:
では、いつカミングアウトしようと?
S:
色々悩んで、お母さんに相談したら「それだったら言ってしまった方が楽なんじゃない?もし言って、去っていく友達がいたら、それまでの縁と思って、それでも受け入れてくれる人を大事にしなさい」って言ってくれて。それで、カミングアウトする決意が固まりました。
C:
でも実際言ったら今の仕事が出来なくなるかも知れないし、告白するのは勇気いったでしょ?
S:
そうですね。でも、いつかバレるのなら自分の口でちゃんと伝えたいって思って、まず社長や友達に話しました。そしたら皆頑張ろうって言ってくれて、テレビでも言おうって決心しました。
C:
なるほど~。そうやって周りの皆がかよちゃんの生き方を応援してくれて今があるんだね。では、最後にそんな応援してくれる、友達や家族がいる故郷とはかよちゃんにとってどんな存在が聞かせてください。
S:
故郷は、本当の自分を知っている場所であり、私の歴史ですね。あの時こんなこと考えながらこの場所歩いたとか、こんな悩み抱えてこの場所にいたとか、友達との思い出も色んな場所にあって、素の自分になれる、私の事を全部知ってる場所ですね。
C:
今日はありがとうございました。
S:
ありがとうございました。
動画コメント

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